こんな事で困っていませんか【コンクリート補修・補強】
塩害で困っている
コンクリートの塩害とは
コンクリート構造物の塩害とは、コンクリート中の鋼材の腐食が塩化物イオンの存在により促進され、腐食生成物の体積膨張がコンクリートにひび割れやはく離を引き起こしたり、鋼材の断面減少などを伴うことにより、構造物の性能が低下し構造物が所定の機能を果たすことができなくなる現象である。
このような劣化を促進する塩化物イオンは、海水や凍結防止剤のように構造物の外部環境から供給される場合と、コンクリート製造時に材料から供給される場合とがある。
塩害の劣化状況
塩害の劣化状況その1 |
塩害の劣化状況その2 |
塩害対策工法の紹介
中性化による劣化で困っている
コンクリートの中性化とは
中性化は、大気中の二酸化炭素がコンクリート内に侵入し炭酸化反応を起こすことによって細孔溶液のPHが低下する現象である。
これにより、コンクリート内部の鋼材に腐食の可能生が生じる。鋼材腐食の進行により、ひび割れの発生、かぶりコンクリートのはく離・はく落、鋼材の断面欠損による耐荷力の低下等、構造物あるいは部材の性能低下が生じる。
また中性化は、水和物の変質と細孔構造の変化を伴うため、鋼材の腐食だけでなくコンクリートの強度変化などを引き起こす可能生もある。このため、中性化の進行は、鉄筋コンクリート構造物の耐久性にとって重要である。
中性化の劣化状況
中性化深さ(フェノールフタレイン法) |
中性化による劣化状況その1 |
中性化による劣化状況その2 |
中性化対策工法の紹介
鉄筋の腐食で困っている
鉄筋腐食とは
鉄筋の腐食は、中性化や塩害などが原因で鉄筋に腐食が生じ、鉄筋腐食の進行(錆による膨張)に伴い、かぶりコンクリートがひび割れ、その後短期間のうちに、かぶりコンクリートがはく落に至る。
鉄筋の腐食には酸素と水が大きな役割を果たしている。鉄錆の形態は水分と鉄が反応して生成される水酸化一鉄が主体である。鉄錆は表面全体に形成される場合、部分的に形成される場合、及び孔食となる場合などがある。
空気中の酸素は酸化剤となり鉄筋の腐食反応に影響を及ぼす。酸素が存在する環境下では、鉄筋の腐食反応が進行する可能性が大きくなる。酸素濃度が高くなると不動態の形成が促進されるため腐食発生の確率は低下するが、腐食の進行速度は逆に速くなる。
塩化物イオンの浸透や中性化により不動態被膜が破壊された場合、酸素供給量が多くなるほど腐食の進行は早くなると推測される。
鉄筋腐食の状況
鉄筋の腐食状況その1 |
鉄筋の腐食状況その2 |
鉄筋の腐食対策工法の紹介
補修対策
補強対策